長山 一石

SEO Players

「インターネットをよくする会社」をミッションに創業
憶測に基づく誤った情報が多いSEO業界で正しいSEOを
長山一石 / Nagayama Kazushi

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プロフィール

長山 一石

株式会社JADE

website
https://ja.dev/

約10年間Googleに勤務。Google検索やGoogle Play、X(旧Twitter)などで主にスパム対策領域を担当。2019年5月に株式会社JADE創業。

ピックアップ情報

サイト
サービス / コーポレート / ローカル / メディア / アフィリエイト / EC / ポータル・DB / SPA/SSR/SSG / その他(特殊な仕様)
業界
ToC / ToB / ToC ToB
スキル
SEO戦略設計 / DB・大規模SEO / ペナルティ解除 / YMYL対応 / 特殊サイト対応 / データ分析(GA4・Search Console) / AI活用 / 広告 / その他(特殊業務) / SEO歴10年以上

キャリアの始まり

イギリスの大学院を卒業後、Googleに10年弱勤務し、Google 検索やGoogle Playでのスパム対策やデータ分析、プロダクトマネジメントを担当していました。

Google 検索所属中は、一般のウェブマスターの方向けのアウトリーチ活動なども行っており、当時を知っている方は「Google オフィスアワー」などで顔を覚えていただいていることが多いです。

Japanese Webmaster Office Hours(ウェブマスター オフィスアワー 2018 年 4 月 3 日)

今のSEOのあり方・課題

しばしば感じる課題は、数万ものキーワードをトラッキングしても、それはあくまで顕在化されたビッグボリュームのキーワードに過ぎないということです。

例えば、大規模なサイトのサーチコンソールの BigQuery エクスポートを見ると、検索クエリの50%から80%が匿名化されていることがしばしばあります。ここからわかる通り、検索の大部分は「ロングテール」です。しかし、SEO業界においては、このロングテールに関する想像力が足りていないとしばしば感じています。

また、自然文のような匿名化されたキーワードのランキングのトラッキングは難しいです。自分でトラッキングしている“ロングテールではないキーワードだけ”を見て語るのは不十分で、全体像を見誤る危険性があるでしょう。

実際、ビッグワードがサイト全体の検索流入に占める貢献度は、わずか数パーセント、時には1%未満のこともあります。そのため、ビッグワードで1位を取るよりも、ロングテールクエリでの表出を増やしていく方が重要です。

検索ボリュームと検索ジャーニー

コンテンツSEOにおいては、キーワードの検索ボリュームだけではなく「検索ジャーニー」、つまり「ユーザーがどう動くか」という視点が欠かせません。

検索ジャーニーを作成する際には、「実際に想定される顧客がどのような検索をしているのか」、「どういう検索をしそうか」、「どのようなコンテンツが必要か」を考えることが必要です。

検索ジャーニーついては、弊社ブログでも詳しく書かれているので、ぜひご一読ください。

検索ボリュームではなく、「検索ジャーニー」でコンテンツを考える方法

SEOコンサルティングの戦略・情報発信の重要性

人間が思うビッグワードは多くがインフォメーショナルなものであり、シンプルなKnowクエリであることが多いです。それが最近ではAI Overviewsを読んで終わり、という傾向が多い印象があります。

例えば、「SEO コンサルティング」と検索した人も、「SEOコンサルティング」を探しているというよりも、「SEOコンサルティングって何?」から始まり、そこですぐに「依頼しよう」とはならないことがほとんどでしょう。

かと言って、何もしなくていいわけではありません。「予算が確保できたからSEOコンサルティング発注できる!」と思ったタイミングで一番に想起してもらうためにも、日頃からの発信が重要です。

弊社であればブログで定期的に発信をしていますが、そこで日頃から読んでくださるオーディエンスをいかにして形成し、覚えてもらえるか、そして、「ここは信頼できるな」という印象を持ってもらうところがスタート地点なのかなと思います。

株式会社JADEについて

JADE設立のきっかけ

JADEを設立したのは、日本のSEO業界には憶測に基づく誤った情報発信が多く、まずはそこを正したいと思ったからです。

Google在籍中にスパム対策が進化したことで、ガイドラインに違反したSEOが難しくなり、データに基づいたプロダクト改善によって検索流入が伸びるという、いわば「正しいSEO」を広める良いタイミングだと考えました。そこで、「インターネットをよくする会社」をミッションとした会社を立ち上げました。

JADEの文化と働き方

JADEの社員は、リファラル採用やJADEの発信に共感して応募してくるケースが多いですね。

福利厚生として、有給とは別に傷病休暇と家族休暇があり、社員にも好評です。

また、JADEでは一定レベル以上の方は裁量労働制を採用しており、会議への参加やタスクへのコミットメント、仕事のクオリティは求めるものの、出社時間や退社時間の規定はなく、マネージャーの承認があればリモートワークも可能です。

できるだけ不必要に縛ることはせず、社員には「最もパフォーマンスを発揮できる働き方」で働いてほしいと思っています。

他の会社でありがちな組織内での一様性を求めるのではなく、それぞれの人間が異なる考え方や捉え方を持つことを前提に、どうやって一緒に気持ちよく働いていくかということに重きを置いています。それが Conviviality というバリューにもあらわれています。

DACINフレームワークの導入

社内に導入して好評だったのは、「DACINフレームワーク」です。

【D】Driver:タスクを推進する人

【A】Approver:承認する人

【C】Contributors:ドライバーと一緒にやる人

【I】Informed:タスクの状況や内容を知る権利がある人

【N】Next Action:次に何をやるのか

このフレームワークにより、各タスクの担当者(Driver)と承認者(Approver)が明確になり、責任の所在がはっきりしたことで、タスクの宙ぶらりん状態が解消されました。個人個人がより動きやすくなり、会社全体の仕事の質も上がったと感じています。

JADEで導入してよかったフレームワーク2022

採用の構造化面接とカルチャーフィット

JADEの採用においては、Googleの採用プロセスを参考に、職域ごとに必要な「コアスキル(例:ウェブマーケティング戦略、ウェブ技術知識、クエリ理解、ビジネスコミュニケーションなど)」と「専門スキル」を個別に評価する「構造化面接」を実施しています。

その中で、JADEらしさ、カルチャーフィットも重視しながら、入社してもらったときにパフォーマンスを発揮してもらえるかどうかを判断しています。

検索も組織づくりも「人」と向き合うこと

検索ユーザーについて考えSEOを推進する際にも、組織づくりにおいても重要なことはその先に存在する「人」と向き合えているかということです。

JADEでは顧客支援でのエンドユーザーへの向き合い方やアプローチの考え方はもちろん、JADE社内での各メンバーとの関係性においても、人を重要視しています。

JADEの思想に興味を持っていただける方がいらっしゃいましたら、気兼ねなく長山まで連絡をもらえたらと思います。

キャリア

  • 2019 現在

    株式会社JADE

    Founder / CSO

  • 2020 2021 1年

    Twitter

    Data Scientist

  • 2011 2019 8年

    Google

    Senior Search Quality Analyst、Webmaster Trends Analyst、Senior Analyst / Product Manager(Google Play、Google Search、Search Quality Evaluation)

  • 2010 2011 1年

    London School of Economics and Political Science

    Department of Anthropology 修了

  • 2006 2010 4年

    同志社大学法学部卒

    法学部政治学科

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経験したサイトタイプ

  • サービス
  • コーポレート
  • ローカル
  • メディア
  • アフィリエイト
  • EC
  • ポータル・DB
  • SPA/SSR/SSG
  • その他(特殊な仕様)

経験した業界

  • ToC
  • ToB
  • ToC ToB

スキル

  • SEO戦略設計
  • DB・大規模SEO
  • ペナルティ解除
  • YMYL対応
  • 特殊サイト対応
  • データ分析(GA4・Search Console)
  • AI活用
  • 広告
  • SEO歴10年以上
  • その他(特殊業務)