駒村 侃直

SEO Players

世界へボカン株式会社 海外SEOチームリーダー
“成果の出る施策の優先順位をつけられるか”が海外SEOの鍵
駒村 侃直 / Komamura Kanchi

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プロフィール

駒村 侃直

世界へボカン株式会社

世界へボカン株式会社 海外SEOチームリーダー。主にコンテンツSEO・データベース型サイトSEOに従事。

ピックアップ情報

サイト
サービス / コーポレート / メディア / EC / ポータル・DB / 多言語
業界
ToC / ToB / ToC ToB / マーケティング・IT・テクノロジー / 製造・インフラ(自動車・機械・エネルギー等) / 生活全般(不用品・アパレル・家事) / 健康食品・ウォーターサーバー / 飲食・フード・レストラン / 医療・健康・病院・クリニック / 金融・保険・投資 / 不動産・住宅・工務店 / 教育・学習・スクール / 旅行・観光・ホテル
スキル
SEO戦略設計 / 内部テクニカルSEO / コンテンツSEO / 記事作成 / 外部SEO / ローカルSEO / DB・大規模SEO / YMYL対応 / データ分析(GA4・Search Console) / SEO内製化支援 / AI活用 / LLMO / MEO / SNS / ベンチャー支援 / 大手企業支援 / 上場企業支援 / SEO歴4~6年
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SEO業界でのキャリア

世界へボカンに入社した理由

入社の決め手は「事業への共感」でした。以前海外のSEO会社で働いていた際に、異国の地だからこそ日本の製品やサービスの素晴らしさを改めて実感すると同時に、「もっとこういう情報があればこの商品の良さが伝わるのに」「日本の商品なら海外ではこんな風な見せ方をすれば評価されるのでは」と思うことが多くありました。

その経験から、日本の優れた商品を海外に届けたいという想いが強くなっていたとき、YouTubeで世界へボカンを知りました。ここなら自分が培ってきたSEOのスキルを活かして、社会的意義のある仕事ができると感じ、応募を決意しました。

前職での経験が強くした想い

前職はトロントのウェブマーケティング会社で、ECサイトのコンテンツ作成やインフルエンサーのストーリーテリングを手がけていました。

しかし、SNSの短い文章や断片的な情報だけでは、インフルエンサーが「なぜその活動をしているのか」「背景にどんな想いがあるのか」といった本質的な部分が伝わりきらないというもどかしさを感じていました。

その経験から、「深く、丁寧に作り込まれたコンテンツにしか伝えられない価値がある」と強く実感し、時間をかけてユーザーとの信頼関係を育んでいくような、本質的なコンテンツ作りに挑戦したいという気持ちが芽生えました。

その点、世界へボカンのコンテンツ制作への姿勢は、小手先のテクニックではなく、ユーザーに本質的な価値を届けるという姿勢を貫いており、自分の目指す方向性と重なったことも入社の大きな理由です。

世界へボカンのサービス内容・特徴

世界へボカンのSEOサービスは、大きく分けて「コンテンツSEO」「内部SEO」「データベース型サイトSEO」の3つの領域があります。

それぞれ専門性を持つメンバーが担当し、さらに英語ネイティブのスタッフが必ずチェック (ローカライズ) に入る体制をとっています。

コンテンツ作成の品質基準

社内のSEO部門は比較的新しい部署ですが、チームの立ち上げ期から関わり、コンテンツのクオリティガイドラインやフォーマットの整備を進めてきました。

チームで特に大切にしているのは、「品質に徹底的にこだわること」。AIを使って誰でも量産できる記事は作らず、クオリティガイドラインを満たさない場合は公開しない方針を徹底しています。

日本と海外のSEOの違い/競合調査の重要性

最も違いが出やすいと感じるのは「競合調査」です。まずはどの国から攻めるか、というところから始まりますが、弊社では調査チームが実際に現地のヒアリングを行うのはもちろん、上位表示サイトがどのように流入を得ているのか、どんな文言訴求が響いているのか、サイト形式はどうかなのかなどを徹底的に分析します。

海外展開を検討する際には、現地に詳しく強い競合の存在を理解し、難易度を把握した上で進めなければなりません。競合を正しく理解せずに進めると、無謀な挑戦をしてしまったり、予算配分を誤ったりなど、失敗に終わることがあります。

だからこそ、私たちは競合調査に最も時間をかけますし、時には「今は海外展開すべきではない」とお断りすることもあります。必ず勝ち筋を見出し、お客様へ価値を届けられる体制が整ってから支援を行っています。

顧客との関係構築と世界へボカンの文化

世界へボカンの採用基準の一つが「カルチャーフィット」です。越境ECは専門性が高く、お客様からしたら分からないことも多いので、言ってしまえば、ごまかしやよく見せることもできてしまいます。しかし、世界へボカンにはそうしたやり方を良しとしないメンバーが集まっています。

会社全体として信頼関係を重視しており、「お客様に正直であること (Be Honest)」という文化が根付いています。

例えば、SEOのご予算でご相談いただいた場合でも、それが最善の施策ではないと判断すれば、広告やグロースチームなど他部門の専門チームに引き継ぐことも多いです。このように、社内で密に連携し、お客様にとって最適な施策を包括的に実行できる点も、世界へボカンの強みだと感じています。

印象に残っているSEOの成功事例

コンテンツSEOの事例

新潟県燕三条市のプロジェクトが特に印象に残っています。商品の製造を担当されている職人の方々を取材し、現地で得たリアルな声をコンテンツ化しました。お客様のものづくりに対するこだわりを言語化することと、ユーザーが求める情報に応えること。この二つを両立させながら接点を探し、一つのコンテンツとして結実させられたと感じています。

こちらのお客様とは継続的にコンテンツ作成を行なっているのですが、キーワード選定や内部リンクといったSEOの技術的な要件を満たしつつ、読者の心に「伝わる記事」を追求してきた結果、流入増加はもちろん、コンテンツマーケティンググランプリの受賞にも繋がりました。

この案件に限らず、「伝える・伝わるコンテンツ」を軸に、お客様とディスカッションしながら英語の記事を作成したり、ネイティブメンバーの視点を交えて一から構成を練ったりと、お客様やターゲットに合わせてチーム全体で柔軟に対応しています。

データベース型サイトSEOの事例

外国人向け日本不動産サイトの改善プロジェクトでは、重複コンテンツの整理やカノニカルタグ、サイトマップ整備など基本的な施策を徹底し、前年比で流入数を30%増加させることに成功しました。特に以下の3点がポイントです。

モニタリングとローカライズ

多言語展開する上で重要なのは、インデックス状況のモニタリングと、各国のユーザーに合わせたコンテンツのローカライズです。
単にAI翻訳ツールでコンテンツを翻訳するだけでは、現地のユーザーには響きません。そこで、以下の点を特に重視しました。

  • 正しいURL構造とアノテーションタグ
    hreflangタグや国別ドメインコード(例:.us, .co.uk)などのテクニカルな設定をベースに、検索エンジンに正しくインデックスされるよう、常に状況をモニタリング。
  • 国ごとのニーズへの配慮
    日本の不動産を探すユーザーのニーズは国によって大きく異なるため、単に物件情報を並べるだけでなく、不動産価格の推移自然災害(地震・台風など)に対するリスク特定のエリアの文化や特徴といった、各国のユーザーが本当に知りたい情報をコンテンツとして追加。

ユーザーの検索意図に沿った内部リンク設計

特にデータベース型サイトでは、ユーザーが迷わずに欲しい情報にたどり着けるよう、内部リンク設計が重要です。
一部のページ群では、「エリアに関する知識がないユーザー」を前提に設計を見直しました。物件ページにランディングしたユーザーが次にどのような情報を求めるかを徹底的に分析し、以下のような内部リンクを設置しました。

  • 関連エリア情報・・・その物件がある地域の概要や利便性
  • 価格情報・・・エリア内の不動産価格の傾向や推移
  • 生活情報・・・地域の商業施設、学校、交通アクセスなど

これにより、ユーザーは必要な情報を内部リンクを辿ってスムーズに得られるようになり、サイト内を深く回遊するようになりました。

海外ユーザーに最適化されたUI/UX

海外ユーザーは、日本の旧来のウェブサイトに多い「テキスト主体で情報量が多い」デザインよりも、直感的な操作性視覚的な情報を重視する傾向にあります。そこで開発チームと連携し、以下の改善を行いました。

  • インタラクティブな地図機能: マップ上で直感的に物件を検索・比較できるようにする。
  • インフォグラフィックの活用: 価格推移やエリアの特性などを、グラフや図を用いて視覚的に分かりやすく表現する。

海外ユーザーにとって違和感のないUI/UXに改善したことで、サイトの使いやすさが向上し、エンゲージメントを高めることに成功しました。

海外SEO成功のポイント

成果の出る優先順位をつける

海外SEOを成功させる鍵は「“成果の出る優先順位”をいかに的確につけられるかどうか」です。

ボトルネックを見極め、限られたリソースを最も効果的な施策から投下できるかが、SEOコンサルタントに求められる力だと考えています。

情報収集の方法

普段から海外のSEOコンサルタントやWebマーケティングの情報によく触れるようにしています。海外のYouTubeチャンネルや「Search Engine Land」などのメディアを毎朝チェックしているほか、Ahrefsの発信も定期的に確認し、得た知見は自分のXでも発信しています。

また、週に一度はチーム内で情報を持ち寄り、気になったSEOニュースを議論することで、多様な視点から学びを深めています。

今後の展望

今後は「海外向け検索マーケター」として、さらに専門性の幅を広げていきたいです。SEOのノウハウ提供にとどまらず、動画やSNSも活用した総合的なマーケティング戦略を立案し、お客様のブランドディレクターのような役割も担える存在を目指しています。

多言語・異文化への深い理解に加え、海外の税制といったビジネス知識も習得し、特に日本の中小企業が世界でブランドを確立していく過程を、構想段階から支援していきたいです。

動画:【海外SEO】日本の商品をSEOで海外へ届ける。27歳SEOチームリーダーの1日に密着

キャリア

  • 2023 現在

    世界へボカン株式会社

    SEO部署リーダー

  • 2022 2023 1年

    Clavis Social Toronto

    SEOコンサルタント

  • 2021 2023 2年

    Tamwood International College

    デジタルマーケティングコース

経験したサイトタイプ

  • サービス
  • コーポレート
  • メディア
  • EC
  • ポータル・DB
  • 多言語

経験した業界

  • ToC
  • ToB
  • ToC ToB
  • マーケティング・IT・テクノロジー
  • 製造・インフラ(自動車・機械・エネルギー等)
  • 生活全般(不用品・アパレル・家事)
  • 健康食品・ウォーターサーバー
  • 飲食・フード・レストラン
  • 医療・健康・病院・クリニック
  • 金融・保険・投資
  • 不動産・住宅・工務店
  • 教育・学習・スクール
  • 旅行・観光・ホテル

スキル

  • SEO戦略設計
  • 内部テクニカルSEO
  • コンテンツSEO
  • 記事作成
  • 外部SEO
  • ローカルSEO
  • DB・大規模SEO
  • YMYL対応
  • データ分析(GA4・Search Console)
  • SEO内製化支援
  • AI活用
  • LLMO
  • MEO
  • SNS
  • ベンチャー支援
  • 大手企業支援
  • 上場企業支援
  • SEO歴4~6年